登録から外れる

いよいよ明日から、高円宮杯の県大会。

このときのために、3年生を中心に、この夏、頑張ってきた。
おにいは、いつだって、きっと、ギリギリのラインで、
なんとか食らいついてきていたに違いない。

そして、今日の練習で登録メンバーの発表。

おにいともう一人の2年生が、メンバーから外れた。

3年生20人と2年生7人。
今まで一緒に頑張ってきた。
でも、登録は25名と決まっている。
どうしても2名は外れなければならない。

先週、そんな話を聞いたとき、嫌な予感がした。

やっぱりね…

練習を終えて、車に乗り込んできたおにいの声は、
いつもよりも、1トーン低かった。

登録から外れたと。
明日は、試合には出れないけど、朝、一緒に会場に向かう。
そして、明日勝てば2回戦は前泊の予定だけど、
メンバーじゃないので、前泊ではなく、当日応援に来るようにと。

そっか…

そのまま会話は途切れた。
メンバー落ちした事に関して、特に自分の思いを
ぶちまけるでもなく…。
暗闇だし、こっちは運転してるので、表情がわからない。

大丈夫か？
ショックで、落ち込んでないか？

そして、
応援には来なくていいと言う。
どうせ、出れないんだからって。

どういう言葉をかけてあげたら良いのか、
そのときは、適当な言葉が見つからなかった。

家に着いて、同じく外れたチームメイトと、何やらメールのやり取りを
していたので、何てメールしてたのか、ちょっと聞いてみた。

なんてことはない。
明日、着てくウエアや持ち物の相談をしていたらしい。
てっきりお互い慰めあってるのかと思ったら、
男はそんなことしないって、言われた。
そうなんだ…(^^ゞ

それに、ちゃんと監督やコーチから、納得の行く説明を
受けたみたいで、もう、気持ちは切り替えたみたいだった。

そうだったのか…安心したよ。
親としては、ちょっと動揺してしまったけど、
自分のことは、本人が一番よくわかってるんだ。

そうだ！また次、頑張ればいい！
まだまだこれからだから！

高円宮杯は応援に回るけど、
来月からは、自分たちのチームで新人戦だ。
さぁ～切り替えよう！